第22章 救済と酒
ぎゅっと捕まれる感覚に、胸を締め付けられそうになる。
もっと、コイツの奥に、奥にあるそれに…直接触って抱いて、救ってやれたらどんなにいいのか…!
コツコツと先端があたる、その入り口に、答えはないのはわかっている。
それでも、1つに繋がれたことで、精一杯の救済を伝えたかった。
割れ目から垂れる混じったモノを、呼吸を整えながら眺める。
幸福感と罪悪感、正反対のそれが合わさって背中を這いずり回る。
「悪い……」
「…ん、大丈夫です…」
部屋についている冷蔵庫から水を取り出し、渡してやるとゆっくりと身体を起こして飲む。
「るる…」
「繋心さん…」
ほぼ同時に名前を呼び合う。
多分言いたかったことも同じだろう。
「やっぱり、お前を助けるには、聞かなきゃならねえ。
今、そう思った。
だから、話してくれるか?」
「はい…」