第2章 私の家族が増えた日
「よう、待たせたな」
「遅い、さぁ始めるよ!!」
「おう!」
私と昨日入った弟との決闘(姉弟ケンカ)が始まった
「〝蛍火 〟」
「っ…」
「〝 火達磨!!〟」
「おぉ…それいいねぇ」
エースは私の周りに小さな炎を漂わせたと思うとその炎は一瞬で大きくなり私を覆ってきた
「どうだ、サヤ 観念したか!」
「まだまだ、だね 〝 完全無欠の模倣〟ヒエヒエ!! 氷河時代(アイス・エイジ)!!」
私は片手を地面につけ 大将青キジの能力を使った
氷河時代でモビーディック号をスケートリンクにした
「は!?ヒエヒエの実の能力!?」
「まだまだ!! 〝アイス塊 両棘矛〟!!(アイスブロック パルチザン)」
ヒュン──ヒュン──ヒュン──
私の作り出す氷の礫に身動きのとれないエース
形成は圧倒的に私が有利だ
一番隊の隊員舐めんな
エッジを靴の裏に具現化し私が作ったスケートリンクを滑る
四方八方から氷を飛ばした
私の氷は炎には負けない
相性的には最悪かもだけど私の氷は青キジを超える
「 くっそ!脚が!!こんなの俺の炎で溶かしてやる!!」
「ムダだよ、私の氷はそう簡単に溶かせない!!」
「残念だったな、〝 火拳〟!!!」
「うわっ!?」
エースは自分の足元に向かって炎の拳を打ち付けた
みるみる私の氷は溶かされていき私の作ったスケートリンクはなくなってしまった
「よし!」
「まじか… それならこれはどうかな?」
私はニヤリと笑った
「〝 完全無欠の模倣 メラメラ 火拳〟!!!」
「お!? え!? なんで俺の!? って、うわっぁぁぁ!?!?」
ドォォォォン──
「はい、私の勝ち〜!」
私は火拳のエースに火拳をぶち込んでやった
でもまさかこんなに威力強いとは思ってなかった
「さっすが俺らの妹!」 「やっぱりサヤには適わねぇだろ…」
お察しの方も多いと思うけど私の能力は〝模倣 〟(コピー)
ありとあらゆるものを模倣することができる
私は特に自然系との相性が良く自然系の技は120%の威力で模倣できる
それにしても強すぎた
モビーディック号の芝生ちょっと焦げちゃったし
ちなみに魚人族じゃないのに海の生き物と意思疎通することができる
お父さんにしか言ってないけど海王類とも話せる