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愛すべき炎に全てを

第2章 私の家族が増えた日


私はサヤ
白ひげ海賊団第一部隊の戦闘員
私は今、お父さんとよく分からない海賊との決闘を見ている
私のお父さんはこの海で一番強くてかっこいい
だって私のお父さんだから
私の兄や姉もこの海でお父さんの次に強くてかっこいい
そんな最強のお父さんに勝負を挑んできたのは最近名を挙げてきているらしい〝エース 〟という男の子
歳は私と同じだってマルコ兄さんが言ってた

「ねぇマルコ兄さん、あいつってバカなの?」

「ほんっとにお前は容赦ねぇ言い方するよい…サヤ…」

「だって…」

マルコ兄さんはたぶんお父さんの次に強い
マルコ兄さんは私の所属してる第一部隊の隊長
動物系トリトリの実幻獣種フェニックスの能力者で本当にかっこいい!
マルコ兄さんの不死鳥は本当に綺麗で戦い方もすごく美しい

「ほらサヤ、あいつお前の好きな炎の能力者だよい」

「私はマルコ兄さんの炎が好きなだけであんな無意味な炎は好きじゃない!」

「かわいいんだか、かわいくないんだかわからねぇよい…てゆうか話してるうちに戦いが終わったみてぇだよい、親父!そいつどうする?」

いつのまにかお父さんとエースの戦いは終わっていたみたいだ
結果は当たり前だけどお父さんの勝ち
広い大地の上に青年が横たわっていた

「グララララ…サヤ、お前あのわかぞうを連れてこい あいつは俺の息子にする」

「え!?本気で言ってるの!?」

「あいつに俺の名を背をわせて思いっきり暴れさせてやりてぇんだ」

「え、でも…」

「サヤ、行くよい」

「マルコ兄さんまでぇ……、くっそあんなヘナチョコ炎野郎を助けなきゃなんて」

「グララララ…!やっぱりサヤは俺の愛すべき娘だ…!!」

「もう!お父さん、こーゆー時だけ調子いいんだから…! 〝完全無欠の模倣 !(パーフェクトコピー)〟フェニックス!」

「やっぱりサヤの不死鳥はマルコより綺麗だなぁ」

「お、親父ぃ…」

この日は私にとってかけがえのない日々のスタート地点になったんだ
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