第2章 学校へ行こう
嬉しそうにニコニコと笑いながら、此方をみる創一郎にすかさずツッコミを入れる在音。
そんな在音をスルーしてうなづく泉。
「あぁ、なるほど。そうですね」
まさかの相槌に驚く在音
『泉さんまで何を?!』
「よく考えてみてください。現状、あなたに関する情報も少なければ、あなたが持つこの世界の情報も少ない。それはわかりますよね?」
『…はい』
「それを解決させる方法は、他者との関わりや組織、団体。コミュニティへの加入だと思われます。」
『確かに。』
「そこで、あなたに以前の世界と同じ様に、お仕事をしてもらうには、あまりにも見た目が若返り過ぎています。」
『おっおぉ…』
泉の説明に確かに、とうなづいていた在音は、最後の言葉で押し黙る。
「それに、泉さんの調査によると、今の君は16〜17歳という結果が出た。世間の16〜17歳はこの世界では学校に通うものです。それとも君の世界では学校に通っていなかったのですか??」
綺麗な笑顔を浮かべ、両サイドから追い込んでいく様な事を言う創一郎。
ぐぅのねも出ない。
そして、名瀬の力を借りて、長月市高校への転入手続きを済ませ、冒頭のシーンへと戻るのである。