第3章 受験必勝法
白布「.......やッ...た....!」
白布が目を見開いて、声にならない声をあげる
それを見て、合格したのだとすぐにわかった
先生も"よくやったぞ!白布!"と嬉しそうだった
白布「池田さんはッ?」
白布は興奮した目で問いかけてる
私は無言のまま、ただ白布の目を見続ける
白布「え.......?」
白布は、不安な声をあげる
私はソレを見て、ニコッ!と笑って"合格"と書かれた紙を見せた
白布は、益々目を見開いて...
そして、
_____笑った
2人で笑い合う
それだけで、心が弾んだ
白布「やった...!やったぞ!」
「ヤバイッ!嬉しい...!」
嬉しさが体の底から溢れ出る感じ
今なら、空も飛べそうだった
先生も、"2人共、第一志望校合格おめでとう....!"と拍手をしてくれた
このニュースは、まだ職員室に残っている先生たちに瞬く間に広がって、先生たち全員から"おめでとう!"とお褒めの言葉を頂いた
___凄く、嬉しかった
まだ興奮が覚めないまま、私たちは家に帰ることにした
1、2年生はまだ部活で、3年生はもうとっくに、みんな下校していた
誰も居ない校門の前で、私たちは駄弁っていた
「本当に、2人で合格できて良かった...」
私は、安堵の声をあげる
白布も、"本当だよ..."と同意の声
"2人で合格"で、私はあることを思い出した
「あ、前言ってた、もうひとつの理由って何?合格したし、教えてよ」
そう言うと白布は"あぁ、うん"と静かに笑った
白布「池田さんも専願で行くなら、俺も一緒に行きたいと思った。____池田さんのことが好きだから.....」
「...!」
私の顔はみるみる赤くなっていく
それは、白布も同じだった
白布「これから白鳥沢で、彼女として...一緒にいて欲しい.......です.....」
耳まで真っ赤にさせて言ってくれた告白に、私は考える必要など無かった
「___私もです...!」
そう笑顔で答えた