第3章 受験必勝法
家に帰ってから、すぐ電話をしたので、制服のままだった
私は、"行けるけど..."と答えると、白布が続けた
"あのさ、封筒持って一緒に開けない...?俺がしたいって思ったんだけど....."
_____"2人で合格する"
私たちの目標を達成するうえで、たしかに、同時に見た方がいいかもしれない
「わかった、じゃあ、今から向かうね。絶対見ちゃダメだよ...?」
"わかった、俺も行くよ。池田さんこそ、見ないでよ?"
お互い釘を差しながら、家を出た
怖い、でも、2人でなら、越えられるかもしれない
そう思っているうちに、私たちの3年1組のクラスに着く
そこには、まだ誰も居なくて心細い
外から聞こえる、吹奏楽部の演奏の音
部活での、青春の声
楽しそうに笑う声
それらでさえ、私の心を乱す
早く....きて....
白布「____ごめんっ!信号が.....」
そう言って、駆け込んで来たのは白布だった
先生を呼び、3人で、1対2状態だ
私たちはとなり同士に座って、深呼吸をした
封筒の封をゆっくり...ゆっくり、丁寧に開ける
中の手紙に手をかける
あ、これが...結果
口から心臓が出そうだ。
変な汗をかく
私達は同時に、結果の紙を封筒から引き抜いた
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