第3章 受験必勝法
先生「それでは、自習道具を直してください。机の中には何も入れず、静かに待機してください。」
試験官の先生の合図で、みんな一斉に道具を片付ける。
そして、みんなが静かになったのを確認すると、"それでは、配ります..."とテストが配られる
_____あぁ、緊張する。
過去問だって、嫌ってほど解いた。
テキストもすり減るほどやった。
先生に質問しまくって、アドバイスも貰った
なのに、心臓のドキドキは止まらない
手足が震えて、頭もボーっとする
先生「そのまま待機してください。9時10分から始めます。」
先生の声が教室に響く
あぁ...駄目だ。コレ...
そう思ったとき、お母さんの一言が頭をよぎる
__"深呼吸しなさいよ"___
そして、今更気づく
お母さんは分かってたんだ。
私が緊張して本気が出せなくなるかもしれないと。
私は大きく息を吸って、
ゆっくりと吐きだした
手の緊張が弱まる
そして、頭もクリアになった気がする
_____よし
そう思うと同時に、先生が"10時まででず。始めッ!"と声を発した
弾かれるように、回答用紙をめくる
そして、受験番号、名前などの記入事項を記入する。ココは絶対に忘れないようにしなければ...
私は、国語の問題と顔を向き合わせた。
_______________________________________________________
先生「これで、午前のテストは終了です。13時までのお昼休憩のあと、各自、五分前までにはこの状態でいてください。___では、解散。」
先生がそう言ったあと、教室を出ていく
それと同時に教室に居た人達のほとんどが気を緩めた。勿論、私も例外ではない
「はぁ.....」
私は、息を吐いた
午前中は国語、理科、英語の3教科だ
白布「池田さん。どうだった?」
白布が、後ろを振り返りながら聞いてくる
「だめだ...凄く理科難しかった...」
国語は合ってるか分かんないし、英語はそこまで難易度を上げられない。でも、理科はエグかった