• テキストサイズ

【テニプリ】この気持ちに名前を

第6章 君の気持ち


「...優衣ちゃんは、家で何か育ててるの?」

意気地のないボクにはまだ、これが精一杯だ。

「私?私は育ててるっていうより、作ってるの。知ってる?プリザーブドフラワーってやつ」
「ああ、花から水分を抜いて、半永久的にするってやつかい?」
「そうそう、あれが私好きでね、それを作る教室があるから、たまに行ってるんだ」
「そうなんだ」

プリザーブドフラワーか...
彼女に似合う、可愛い趣味だな。

そう考えると少し笑ってしまった。

「あ、不二くん笑った?」
「え?」
「ふふ、元気出たなら良かった。今日、あんまり元気ないなって思って」
「あ...」


幸村に試合で負けた後、何人かと試合をした。
でもボクは、幸村のある意味宣戦布告の言葉がチラついて、あまり集中出来ていなかった。
試合には勝てたけど、楽しむことは出来なかった。

彼女は、ボクを気遣ってくれていたのか...

こんなことで悩んで心配をかけるなんて、情けないな...
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp