• テキストサイズ

【テニプリ】この気持ちに名前を

第3章 笑顔


翌日。
私は家のベッドで寝ていた。
やはり昨日、熱が出ていたらしい。
今日の朝、体温を測ると38.4分。立派な風邪だ。
うちは親が2人とも教師で、簡単に休みがとれない。
だから今、家には私しかいない。
まあもう中学生も終わりの歳だから、1人でも全然大丈夫なのだけれど。

静かな部屋で1人で寝ていると、嫌な事を思い出しそうになる。


...今も、夢に見る。


階段から落とされたこと。
弟が刺されたこと。

そして、
本当は私がテニスをやっていたから全て悪いのではないかと、夢の中で私を責める。

私がテニスを楽しんで、また誰かが不幸になってしまったら?
そう思うと、心から笑えない。
私が心から楽しんでしまったら、弟は、何を思うのだろう。
私のせいで夢を追えなくなった弟は、私がテニスを楽しむことを、許してくれるのだろうか。
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp