第3章 笑顔
この前スポーツ店で景くんに会ってから、景くんがよく私に会いに来るようになった。
彼は彼なりに、私に気を使っているのだろう。
...が、少し、気の使い方が間違っているというか......
「優衣、家まで送っていってやろう」
「プレゼントだ、受け取れ(バラの花束)」
「なあ、氷帝のマネージャーにならないか?」
「~~~もう!!景くんもう私大丈夫だから!!」
ちょっとやり過ぎなんだって!!
「アーン?俺の好意を止めようってか?」
「私のこと気遣ってくれてるのは嬉しいけど!まず景くんが青学にいるってだけで目立つんだからやめて!!恥ずかしい!!」
「じゃあお前が氷帝に来ればいいじゃねーか」
「私は!青学のマネージャーなの!」
「そうだよ跡部、勝手なこと言われると困るな」
「不二...お前優衣と同じ学校だからって、抜け駆けするんじゃねーぞ?」
「やだなぁ、ボクは正攻法でいってるだけなんだけど?」
「何の話をしてるの...」