第2章 学校にて 花井side
先生、どうして男の人に触られんの嫌なんだろ。男の人に何かされたってことだよな?やべー全然授業入ってこねー。昨日からずっとこのこと考えてる。
先生に嫌な思いさした男がいるってことだよな?そう考えると虫唾が走る。
先生は年上なのに年上に見えない。
身長もちっせーし、顔も童顔だし。でも目はくりっとしててすんげー可愛いんだよな// まつ毛も長いし…って俺なに考えてんだ!!
それに性格だって、そそっかしくて決して大人びてるとは言えない。
なんつーか、守ってあげたくなるんだよな。
年上にそんな気持ち抱くなんて、おかしいよな。
先生「じゃー今日はここまで。」
いつの間にか授業が終わっていた。部活いくかぁー。
部室にて。
田島「ん?花井なんか暗くね?」
田島はほんと人のこと見てるよな。バカなくせに。
花井「んーちょっとな。」
田島「なになに? 秘密ごとはダメだぜ!」
田島の目がキラキラ大きくなる。興味津々って感じだな。
花井「なんでもねーよ。」
田島「女のことかぁー?」
図星すぎて、思わずギクッとなる。
田島「なんだよー、もったいぶんなって!」
花井「なー田島。」
田島「ん?なになに!」
花井「…。年上の女の人のこと守ってあげたいって思うのは変だと思うか?」
田島「いや、変じゃないぜ!厳密に!」
花井「そっか。さんきゅ。」
田島「え?モモカン?」
花井「ちげーよ。」
田島「あー、英語の家庭教師の方か!」
花井「なんで知ってんだよ!」
田島「あれー?図星!?」
花井「うわー、さいあくだ…。」
田島「まぁがんばれって!応援してんぞ!」
花井「ほら、部活いくぞ。」