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君と共にここに居る

第7章 目指すは女神の森


「今一番調べたいのは?」

政樹は華楓に聞く。

「女神の居場所です」

陽二よりも手馴れた、もはや訓練をしたかのようなスピードでコンピュータを操作する。

「うーん…なかなか見つからないな…その女神が何故華楓ちゃんを選んだか、類似の資料を検索した方が早いんじゃないか?」

「それはないと思います」

今までより遥かに早く政樹に返した。

「私自身も知らず、今までの例にもない、誰も知らないとなると多分もっと重要な話なんだと思います。それを易々とここに載せられるように教えたりなんてしないと思うんです」

華楓の意思は今までより固くすっと政樹の目を見ている。

「そうだね…君結構頭いいでしょ?」

「えっ、あっいやそんな…」

我に帰り恥ずかしくなる華楓。その様子を呆れたように見る竜紀と陽二。それを察した政樹は

「じゃあ女神について調べるのがいいってことだね?」

「そういうことです」

そして政樹は再びコンピュータに向かって調べ始める。

「女神はね、子供の面倒みが良いっていう説があるんだ。生活する拠点も大人より子供の方が多いとか、だから施設にいる児童などの情報をメインに探すのがいいいと思うよ」

そう言って政樹が出したのは女神の概要が書かれたページ。
女尊男卑を始め、恋雪から聞いたことなどが書かれている
。華楓はある一文を見つけた。

「女神は人の多い場所をあまり好まない、一例ではライバ内の児童養護施設での目撃情報が多いが詳細は不明、女神の森に住んでいるともされるが、そこでの目撃情報はほとんどない…」

「つまりむやみにその住んでいるところを探すよりかは児童養護施設を探す方がいいってことか?」

竜紀が政樹に聞く。

「そうなるね。施設の一覧出してみるね」

政樹はライバの施設一覧を出した。

「さっきのまとめからするに人から目立たないように生活していることに間違いはない。そして女神の森と呼ばれている所に近い施設は三つ」

そして政樹が出した3つの施設はどれも大きな森の隅に接しており。こじんまりとしている。

「森でかいな!北海道ぐらいあるだろ!」

あまりの大きさに驚く竜紀。

「北端と西端、東端の3カ所か…」

地図を見て陽二は言う。
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