• テキストサイズ

英霊の刀【ONE PIECE 】

第2章 中編



ユーリは真っ暗な空間にいた。

どこまでも続く闇の中を歩き続けるユーリ。

本当は怖い気持ちが強かったが、なぜだろう、この先にいかなければいけない気がした。






…なぁ




歩き続けてどれくらい経っただろうか不意に声が聞こえた。

ユーリは辺りを見渡すが、声の主はどこにもいない。


…トラ男のこと、嫌いにならないでくれな。あいつ、悪い奴じゃねぇんだ。


…トラ男?

ユーリは首を傾げる。トラ男が誰なのかと聞いてみると、トラ男はトラ男だと、まったく答えになってない答えが返って来た。


…あいつは1000年間苦しみ続けてる。だから…



不意に目の前に光が現れる。

眩しさに目を細めたユーリの視線の先には、麦わら帽子を被った男の人が立っていた。


彼が誰なのか、ユーリは分からなかった。
見たことのない彼。

ユーリはそんな彼に近づこうとするが、身体が動かなかった。


そして強くなる光に比例するように意識がぼやけてくる。





…助けてやってくれ。もしかしたら、おまえなら…






ユーリの意識がなくなる直前、そんな言葉が聞こえてきた気がした。




/ 124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp