第2章 中編
※R18です。生温いですが注意してください。
苦手な人は73pまで飛ばしてください。
「…全然、足りねぇ」
ユーリがどうしたものかと頭を悩ませていると、不意にローが口を開いた。
そしてユーリの服に手をかけ始めるロー。
流石のユーリも今から何をされるのか分かってしまった。
「えっ、ちょ、まっ…!」
ユーリは彼の行動に驚き抵抗を示すが、すぐに口づけによって言葉を遮られた。
こんな廃墟に近い場所で事に及ぼうとしているローが信じられなかった。
と言うか私の意思は完全スルーなのか。
心の準備もなにも出来ないままローから与えられる口づけに、本格的に思考回路を奪われ始める。
「…っふ…」
本当は、足りないなんて嘘だった。
先ほどのキスだけで、十分過ぎるほどの魔力は補充できた。
だけど、先ほどの男とユーリとの光景を見て、ローの中で抑えきれない感情に支配された。
こんなことは、初めてかもしれない。
「…痛くねぇようにするから、大人しくしてろ」
不安そうに瞳を揺らすユーリへ、口づけを行いながら身体に愛撫を加える。
口付けには媚薬のような効果もある。
だがそれは同じ効果をローにも与えてることになる。
ローは辛うじて残っている理性でコートを脱ぐと、ユーリの下に敷いた。
正直、理性がなくなるのも時間の問題だろう。
ローは未発達なユーリの胸元に手を這わせ、桜色の突起を撫でる。
すると、ビクリと身体を動かしたユーリから甘い声が上がった。
ローは目を細めると、半裸のユーリの身体に舌を這わせる。
所々赤い印を刻みながら、ローはユーリの反応を見ていた。