第2章 中編
「…んぁ…っ…あっ!」
ユーリは次第にぼやけていく意識の中で、思い通りにならない身体に少し恐怖を覚えた。
まるで麻酔を打たれたように動かない身体。
その身体に与えられるのは、快楽のみ。
何もかも初めてのユーリにとっては強すぎる快楽なのだろう。
自然と瞳から、涙が零れる感じがした。
「…どうした?」
ローはユーリの涙に舌を這わせると、その瞳を覗き込んだ。
痛みはないはずだが、彼女は泣いている。
やはりと言うか、この行為は彼女には早かったか。
今更止められないが、一応彼女の言葉を待っていた。
「っふ…わ、分かんない。涙が勝手に…」
愛撫する手を止めないままユーリの答えを待っていると、返って来たものは何とも曖昧なものだった。
気持ち良くないのかと聞いてみれば、その逆だと言った。
どうやら行き過ぎた快楽に、戸惑いと恐怖でも覚えているのだろう。
ローは軽く息を吐く。
悪いがそんな理由なら遠慮するつもりはなかった。
「あっ…やっ!」
ユーリの身体に這わせている手を徐々に下に持っていくと、秘部は既に濡れそぼっていた。
それもそうだろう。
英霊であるローとの口づけは、そう言う効果があるのだから。
無遠慮に差し込まれた指に、案の序抵抗の言葉を発したユーリだが、痛みを感じてないのは分かっていたのでそのまま中を抉る。
ぐちゃぐちゃと卑猥な音が辺りに響き渡った。
正直これ以上慣らす必要はないかもしれないが、この体格差なので、切れそうになる理性に耐えながら、ユーリ蜜壺を解していく。
「ひぅ…ん…あぁっ!」
途中何度かユーリの身体が痙攣を起こすが、構うことなく中を抉っている指の数を増やす。
恐らく既に何回かイったのだろう。
いくらローとの口づけの効果があるといっても、初めてなのにこの感じ具合。
ローは口元を吊り上げると、ドロドロになった秘部から指を引き抜いた。