• テキストサイズ

英霊の刀【ONE PIECE 】

第2章 中編



ローはそんなユーリから視線を外すと、視線の先に大きな建物が見えた。




「で、おまえはどうするつもりなんだ?」

ローは施設に向かいながらユーリがどうするつもりなのか、一応聞いておくことにした。

「…え!?…えっと…取り合えず誘拐が本当ならその人達を助けたいです」


急に話しかけられ一瞬驚いたユーリだが、何時の間にかローの不機嫌オーラはなくなっていた。

一体何だったんだと思ったが、目的の施設が近づいているので慌ててこれからのことを考えた。

「…それはおれに、攻撃してくる奴を殺さないように手加減しつつ、犯人を見つけろってことか?」

攻撃してくる奴、それは誘拐された人たちだろう。

施設に近づくにつれて感じる異様な空気。




ローの言葉に、すいませんと謝ってくるユーリ。

どう見ても面倒くさそうな事案だ。
それをあの英霊に頼むのだから、ユーリの肩身も狭い。

だけど、何だかんだでユーリに付き合ってくれる彼。

ユーリはそんな彼に感謝しつつ、施設の入り口付近に立っている人たちへ視線を送った。

まだ離れているためこちらに気づいた様子はない。

だけど、どう見ても彼らの様子はおかしかった。

人のようで人ではない。

直立不動で動く気配のない、若い彼らを見てユーリは眉をひそめた。



「戦闘は極力避ける、一気に移動するぞ」

ローもそんな彼らの様子に気づいたようで、ユーリを抱え上げるとROOMを発動した。


/ 124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp