• テキストサイズ

英霊の刀【ONE PIECE 】

第1章 前編



適当に呼んだ女は、頬を赤らめながら喜んでローの元へとやってきた。

「…右手を出せ。お前の魔力を貰う」

ローの言葉に一瞬呆けた表情をした彼女だが、すぐに喜んでと魔法陣が書かれている右手をローへ差し出した。

ユーリは首裏へ魔法陣が刻まれているが、魔法陣が刻まれる場所は人それぞれだ。

特に法則性はないが、後は宿る魂の趣味だろうか。

ローは女の右手を掴むと、目を閉じて魔力を吸い取った。

その様子を少し離れた場所から見ていたユーリ。
一体彼は何をしているのだろうか。

ユーリがぼんやりと彼らの動向を見ていると、ローが彼女を手を掴んで数秒後、その手を離した。

「もういい、おまえは下がってろ」

ローはそれだけ言うと、刀を取り出し残りの魔物を一瞬で消し去った。

それを唖然とした表情で見ていたユーリ。

ローが力を取り戻したということは、彼女から魔力を貰ったのだろうか。

見た感じ、たった数秒しか接触してなかったがこの威力。
さすが英霊と呼ばれるだけのことはある。

「何ぼーっとしてるんだ」

ユーリが茫然としていると、何時の間にか目の前にローがたっていた。
そして怪我をしているユーリを見てローは眉を顰めると、治癒魔法を使った。

なんと、彼は回復まで出来るのか。

ユーリは驚いた表情で彼を見ていた。

だが、傷は癒えても使い果たした魔力は簡単には元に戻らない。

少しふらついているユーリにローは舌打ちをすると、ユーリを抱えてその場から消えた。

一応、同行して来た者達には先に帰るように伝えておいた。


/ 124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp