• テキストサイズ

英霊の刀【ONE PIECE 】

第3章 後編



「…わぁ!!すごい綺麗!!」

ローと移動すること1日、ユーリが連れて来られたのは美しい海だった。

エメラルドグリーンとマリンブルーが入り混じるその海は、本当に綺麗なもので思わずユーリは駆け寄り、その景色を楽しんでいた。

ローはユーリの願いを覚えてくれていたのだ。

そのことが嬉しくて、ユーリの表情は自然と綻ぶ。

そしてローも、そんなユーリを見て口元に笑みを浮かべていた。












「…ユーリ」


ローは暫く彼女の好きにさせていたが、頃合いを見て呼んだ。

ローに呼ばれて素直に近寄ってくるユーリ。

「…あの時貰ったコインの礼、まだだったからな」

ローがそう言ったかと思うと、突然ユーリの前に跪いた。

長身の彼が跪いたところで、目線は余り変わらない。

ユーリはローの突然の行動に、キョトンとした様子だった。


そんなユーリにローは苦笑を漏らすが、すぐに真剣そうな表情になる。














「…ユーリ、おまえを愛している。あそこを卒業したら、おれと結婚してくれないか」




「…っへ?」



ローに手を取られたかと思うと、彼の手には指輪が乗せられていた。














「…チョット、イミガワカリマセン」



ユーリは己の頭脳のキャパシティを完全に超えた。
もちろんユーリだって、ローのことが好きだった。

だけど余りの急な展開に、頭が追い付かなかったのだ。

「…あ゛ぁ?」

だがそれも、目の前で不機嫌オーラ全開にしている、元英霊様の前では許されなかった。

ユーリはこれはまずいと思い、必死で己の気持ちを整理していったのだった。


/ 124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp