第1章 アネモネの夢00~50
腕を突っ撥ねて、嫌がる彼女の胸の膨らみに手を伸ばした瞬間
ガンっと脳天に響きそうな衝撃と痛みが走り、ソファの上から転げ落ちて蹲る。
己の欲が、分身を蹴られた様で心臓が口から出てしまうんじゃないかと言う感覚で力が入らない。唸る事しかできない俺を見て彼女はソファから起き上がりスーツのスカートのポケットを探ってるけど
スマホは事務所の別室のデスクの上に置いてあるのを思い出して
痛がりながら思わずニヤついた。
そこに置いてある注射器の存在も思い出しながら。
「ふ…くっ、悪い子…だっ」
「鍵がっ」
「ふふふふ、鍵は俺が全部持っているよ、観念したら?」
「ひゃっ!?」
再度転げた拍子に彼女の足首を掴んで転がせる。二度と逃げない様に横にあった手錠を彼女の細い手首に掛ければ。ビクリと肩を跳ねさせて己の顔を見る
その目がとてもそそられ、舌なめずりしながら近寄っていけばじりじりと身体が逃げていく、まるで鬼ごっこだね
欲に飢えた俺は彼女の肌を想像しながらスーツの合わせを引きちぎった