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アネモネの夢

第1章 アネモネの夢00~50


じっと、晴久の車が走ってった方を眺めながら、市はほんのり頬を赤らめて微笑む。
晴久は優しくて、いつも手を引いてくれて、救われない日は無かった。

「市?帰ってきましたか?」
「ごめん、ただいま」
「おかえりなさい、暖かいココアでも淹れますよ」

怒らないの?にこやかな黒羽に恐る恐る聞けば、もう晴久に怒られたでしょう?と頭を撫でられて。

「寂しかったんでしょう?」
「うん」
「今度から言って下さい、送りますから」
「晴久と同じ事言われた」
「おや」

今度デートに行こうって誘われたんだよ。
嬉しそうに笑う市の報告に、ほうっと黒羽は片眉を上げる。

いいえ、別に反対ではないです。晴久がその気であればこちらは応援しますよ。ええ
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