第2章 アネモネの夢51~99
それから夕暮れ近くまで二人であれこれ見たり時々お茶をしたり過ごしたら、雹牙さんが夕飯は外で食べて帰るぞって言うから車に戻って予約してあるお店に向かった。
なんか、ドレスコードありそうな高そうなお店って思って戸惑ったら、服装なら大丈夫だって言われた。そういえば、今朝は私の服、雹牙さんにチョイスされて綺麗めなこういうお店に入れるの着たんでした。雹牙さんもジャケットが車に置いてあって、仕事用かなって思ってたら今着てるや。
まさかの展開なのに全然気づかないところでしっかり準備されてて、流石と思ったらもうなんか緊張もどっかにいっちゃった。任せとけば大丈夫って思って、雹牙さんにエスコートされるままに店内に足を踏み入れた。