第2章 アネモネの夢51~99
弟属性が強いので何も言えないなと家で笑ってたら、百合ちゃんのスマホに来た連絡に目を見開く
それは昴にも届いた様で、翌日の朝、朝食の準備をしていたら。
どことなく元気のない昴が、お見舞いに何持っていけばいいかなぁと、見えない筈の耳が垂れてる
昨日、後輩さんが車にぶつけられて入院したそうです。命に別状はないものの、骨折や打ち身が酷くて、松本社長が強制的に入院させたそうな
初めてできた女友達だからと花を持って、少し寂しそうに家を出た。
「おや、昴くん。大丈夫だって言ったでしょ」
「轢かれたって聞いたから心配したのに」
ぶうっと頬を膨らませる昴に笑うと、自分のベッドの向かいに居る女の子を紹介し、可愛いよね。そう声を掛けると。
織田の御曹司くんは驚いた様に、でも優しく声を掛けてる様子を見て。百合の後輩はやれやれとその2人を眺めながら
自分の相手はどこにいるんだろうねと、ちょっと遠い目をした。