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アネモネの夢

第2章 アネモネの夢51~99


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夕方までデートを堪能して、おうちに帰ったら織田家勢ぞろいでダイニングにいらっしゃいました。
入った瞬間に薔薇に突っ込んでびっくりしたのはご愛嬌です。まさかの信長公からのプレゼントだったらしいです、やだ、イケメン! って思ったのは間違いじゃない。
笑顔がニヒルで素敵でした、ご馳走様です。でも、コレはただの前振りだった……。

「誕生日おめでとう。これ、市からね。初挑戦だから、あんまり自信ないの」
「う? ……え、これって」
「百合ちゃん、森ガールの服が好きなんだよね? 市がデザインして、作ってみたの。どうかな?」

夕食後、落ち着いてからはいっと手渡された市ちゃんからのプレゼントを許可を貰って早速広げて見たら、なんと、私の好きな森ガール系だけどシックな雰囲気のワンピースに、それと合せつつも着回しが出来るポンチョコート、それに帽子がついてた。
恐る恐る聞いたらやっぱり市ちゃん手作りだって! 待って、これいくらになるのッ?! 市ちゃんのブランドって一着三、四万したんじゃなかったっけ?!
半ばパニックで思わず万歳したら不安そうに市ちゃんが見てたので、そのままぎゅっと抱き着いた。嬉しいッ!

「凄い可愛い! 勿体ないけど、使わないともっと服にも市ちゃんにも失礼だから、次のデートの時とかに着るッ!」

スリスリしながらそう答えたら、花が綻んだみたいに可愛い笑顔貰いました、ご馳走様です。
そしてそれを皮きりに次々に渡されるプレゼントにオロオロしながらも受け取る。帰蝶様からはブローチ。仕事のスーツでも、普段着でもストール止めたりとかに仕えそう。凄く綺麗で細工も凝ってるのに、華美過ぎずにセンスが物凄く良い。
使いやすそうだけど壊したり落としたりしそうで怖い! でも、やっぱりこれも使わないと可愛そうなのでありがたく着けさせて頂くことにします。はい。
実は笑っちゃったのは黒羽さんと昴君から頂いたチョコレートの詰め合わせ。うん、でもなんでそのブランド選んだのかなっ?!

「黒羽さんと昴君、太っ腹過ぎないかな!? ちょっと量がおかしいよっ?!」
「そうですか?」
「こんなもんですよ」
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