第2章 アネモネの夢51~99
「兄さま、心配してたけど」
「松本夫人のお陰で声は掛けられなくなったんだがな」
「凄い見てますよね、雹牙の事」
「百合ちゃんに何かトラブル行ってない?」
「そう言うのは昨日は聞かなかったが。身元等、受付で聞かれぬ事を聞かれたとは聞いた」
「それもう問題起きる一歩手前よね?」
うちの会社から流石に、社員が百合ちゃんに迷惑掛けるなんて事もってのほかだし。
上司が注意してるみたいだけど下心丸見えな視線は止んでないし。百合ちゃん色々調べられてるし。
デスクに突っ伏して唸りつつ、ここは義姉さまか兄さま直々に注意が必要でしょうか。お2人とも忙しいのになあ
兄さまも義姉さまも百合ちゃん大好きだから問題起きたら首にしちゃうだろうし。出来れば未遂に終わらせて改心して欲しい。
「人事って誰だっけ、トップ」
「柴田では無かったか?」
「勝家かぁ」
ちょっと相談してみようかなと思ったけど、あの子仕事は優秀だけど私に害があると思い込んだら徹底的に排除するからなあ。まず光秀に相談した方がいいのか悩んで頭痛い。
「現代って面倒臭いね」
「お市様急に現実逃避をするな」
「うう、竹中さまに相談した方が良い?」
「あの方とは会社が違いますが」
竹中様に言えば何でも解決しちゃうと思い込んでる私も私だ。
LINEで聞いてみたけどさほどトラブル起きてないって返ってきたので振り出しに戻った。