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アネモネの夢

第2章 アネモネの夢51~99


目を閉じると雹牙さんがキスをくれて、ゆっくりと心も身体もほぐしてくれる。時々かけられる言葉が凄い恥ずかしかったり、嬉しかったり、全部甘く聞こえてくすぐったい。
夢心地のままてっぺんまで連れていかれて、その後は説明できないくらい凄かったとしか言いようがない。
朝、目が覚めると雹牙さんの腕の中にしっかり抱え込まれてて、ゆるゆると髪を撫で梳かれてた。

「……はよぅ」

う、声が掠れて全然出ない……。すっごく小さい声だったのに、雹牙さんは気付いてくれて微笑みながらおはようって言ってくれた。
嬉しくて笑みが零れると、雹牙さんが身体は大丈夫かと心配してくれて紅くなりながらコクコク頷くとペットボトルを差し出してくれた。
受け取って半分ほどを飲むと残りを雹牙さんが飲んでた。時間を見るとまだ早朝と呼べる時間で、起きようか迷ってたら起きる時間にアラームかけてあるって言われてベッドに引き戻された。
その後は時間までベッドの上でまどろんだり会話したりして、その後着替えて送ってもらって出社した。うん、物凄く恥ずかしいから今度からは絶対週末を希望しよう。
そう決意したのは、会う人会う人が凄くイイ笑顔で朝帰りを指摘したからだ。服も全部着替えたのに何で?! って思ったら、服で隠れてるけど一定の条件になると見える位置に所有印がしっかりついてたと気付いたのは帰宅してからだった。
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