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アネモネの夢

第2章 アネモネの夢51~99


芸術にも色々あるから捉え方が難しいなと素で突っ込みながら、褒めてるんだろうと分かっているが素直に喜べないのは俺の感情が乏しいからなんだろうか。美女…美女?

「学生の頃女装した事ならあるが」
「写真あります?」
「ある、黒羽と2人で写っている」
「お2人ともさぞ美女だったんでしょうね」
「変なファンクラブを立ち上げようとしたアホ(♂)はシメたがな」

何で屋形船に乗ってるのに話題がこれなんだ?美女から連想した俺のせいだった。
運ばれてきた料理はどれも新鮮で、高級な食材も入った刺身の上舟盛りに舌鼓を打ち景色を堪能してのんびりとした休日を過ごした。




「雹牙、変わりましたねえ」
「まあ、自覚はある」

寝る前に1人で酒を飲みながら縁側で空を眺めていたら相棒の声が聞こえて振り返る。一緒に飲むか?と問えばグラスを持って来たので次いでやれば横に並んで座った。

「昔の事は話したんですか?」
「話せると思うか?」
「ま、にわかに信じられないとは思いますがね」
「お前は?」
「はい?」

俺を散々茶化しといてお前は良い人ナシか?そう問えば不自然に視線をずらした黒羽に思わず目を見開く。

「…姫様は知っておいでですよ…?」
「よしこの馬鹿少し殴らせろ」

俺にも報告無しかコイツ。散々コケにしてからに今度紹介しやがれ。
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