第7章 Sugar7
「流司さん、準備しなよ。遅れたらやばいでしょ?」
「ん〜もうちょっとだけ・・・。」
私の背中に抱きついて、離れない・・・。
いや、嬉しいんだけど・・・遅れたら、まじでやばいじゃん。
インドから帰ってきたら、このデレ期も終わってるのかな?
やだな・・・。
もっと流司さんと、いちゃいちゃしたい。
「ねぇ流司さん、これからもずっと、そんな感じでいてくれる?」
「そんな感じ?」
「い、いちゃいちゃしてたい・・・。」
これ言うのって、相当恥ずかしいね・・・。
彼がなにも喋らなくなった。
流司さんにこれを言うのは、まずかったか・・・。
「ダメ・・・?」
私からゆっくりと離れていく彼。
やだよ・・・もっとくっついていて・・・。
「俺にいちゃいちゃさせていたいなら、お前がそう思わせればいいだろ。」
え・・・?
待って、それってどうすればいいの?
流司さんって、どういうことすればそんな風になるのか、わかりずらい人だから、ほんとどうしよう・・・。
聞いたら、もっとダメな気がする・・・。
「いつも俺に好きだって言わせたいなら・・・デレていて欲しいなら・・・・・・俺がお前としたいこと、わかってるよな?」
「え?」
もしかして・・・。
いつも、えっちなことしてる時とか、した後とか、彼はたくさんの嬉しい言葉をくれる。
デレていて欲しいなら、いつもえっちなことしろってこと・・・?
そんなのやだよ・・・。
ただ一緒にいるだけでも、甘えて欲しい。
好きだって、言って欲しい。
貴方の素直な言葉が、聞きたい。
「流司さんは、えっちなことしてる時しか、私のこと好きじゃないの?可愛いって思わないの?」
あぁ、これ流司さん、怒る。
わかってたけど、言葉に出さずにはいられなかった。
「・・・そう思いたいんなら、思えば?どうせ、お前ん中で、俺はそういう奴なんでしょ。」
やっぱ、怒った。
わかってる。
あれは、私でも怒る。
てか、悲しくなる。
どうしよう・・・ほんとはそんなこと思ってるわけじゃないのに・・・流司さんが私のこと、ちゃんと愛してくれてるのは、わかってるのに・・・。
「心羽、俺ってそんな信用ない?」
そんな辛そうな顔、しないで・・・。