第6章 Sugar6
「流司さん、インド行っちゃうんだね・・・。」
「何日か、だけどな。」
2月の始めに、幕末メンバーでインドに行く。
あと何日もない。
彼女がしょぼんとしている。
一緒に住んでても、会えないのなんて、いつものことじゃん。
公演で東京、離れるんだからさ。
まぁ、刀ミュの時は、いつも一緒だったな。
「あれ?てかお前、今回、NARUTOやるでしょ。一緒にいれるじゃん。」
「そうだけどさ・・・NARUTOまだでしょ。早く一緒に仕事したい。」
流司さんのサスケ見たいとか、言ってる。
サスケが好きなだけでしょ。
「イタチが絡むと、サスケやばい・・・。うちは兄弟、ほんと好き。イタチ好き。」
「あれ、サスケじゃないの?」
「サスケも好きだけど、イタチのあの、生き様とか死に様とか、泣ける。全部、サスケのためにさ・・・好き過ぎる。」
ダメだ、こいつアニメとかの話なると、止まらなくなるんだった。
てかこいつ、語彙力なさ過ぎでしょ。
そういうとこも、可愛いけどさ。
あ、そういえば心羽って、広大と同い年だっけ。
あんま仲良くなって欲しくないな。
広大は座長だし、やっぱ心羽にはかっこよく見えるんだろうなぁ。
お願いだから、俺だけ見ててね。
「ねぇ流司さん、ちゅーして。」
「は、なに急に。」
上目遣いで俺を見つめてくる。
そういう雰囲気、全然なかったじゃん、なに。
こいつの上目遣いってほんとダメ。
無意識でやってるから、余計ダメ。
ほんと、自分が可愛いって自覚しなよ。
俺だけこんな、ドキドキして・・・ずるい。
「激しいやつがいい?」
コクっと、頷く彼女。
これ、キスだけじゃ止まんないや。
顎に指を添えて、ゆっくりと口付ける。
目を瞑って、大人しく待ってる姿が可愛過ぎて、俺の手は、彼女の膨らみに伸びていた。