第5章 Sugar5

｢まぁ、確かに想像出来ないよね。心羽ちゃんが乱れてる姿。｣


｢想像しなくていいよ。｣


つばさくんの言葉に、秒で返す。


出来る出来ないの問題じゃない、すんなよ。

心羽は全部、俺のモンだから。


｢ねぇ、流司さん、この逆ハーレムやばいね。｣


｢真顔で言うなよ。｣


｢だって、刀剣男士が･･･。みんな好き･･･。｣


は？なに言ってんの、心羽。


｢男士好き。まんばちゃんもいれば･･･。｣


｢そっちかよ。｣


こいつ、どんだけとうらぶ好きなの。
俺もだけど。


｢荒牧さんだけど、ステだし･･･。やっぱり私は、ミュの方が好き。｣


え、2.5の方なの？
2次元じゃなくて？


｢斉藤さんの声っていいよね。てゆか、斉藤さんかっこいいよね。｣


え、今度は声優さん？
声だけじゃなくて、顔も？

俺いるじゃん･･･。


心羽、暴走し始めた。


｢木村さんの声も好き。兼さん･･･。｣


｢おう！かっこいいだろ！なんてったって、新撰組副長、土方歳三の刀だからなっ！｣


｢私的に、樟太郎さんの声、はまり過ぎてやばい･･･。｣


今度は、樟太郎！？

いつになったら、俺出てくるのっ！？


｢堀川もやばい。あの堀川に言葉攻めされたい！｣


はぁあ？！
なに言ってんの！？

もうダメだ･･･心羽が止まらない。


｢ごめん。僕には出来ないや･･･言葉攻めなんて･･･。心羽ちゃんにはしたくない。｣


｢私も。そんな小越さん、想像出来ない。｣


心羽って、やっぱドMだよな。

この俺の態度が好きだって、言うくらいだもん。


｢でもやっぱり、刀剣乱舞って言ったら、清光だよね！初期刀、清光にしたし！あの、主愛が堪らない･･･。｣


｢主、やっと俺のこと見てくれた？｣


｢やめて･･･清光ならないでっ！私、流司さんの清光に弱いのっ！！｣


やば、もっと見たい。

その、俺にデレデレの顔。


｢だって主、他の奴ばっか見てんだもん。俺、こんな可愛くしてんのに･･･。酷いなぁ。｣


清光、最高。


やっぱ、どんなに恥ずかしい言葉でも、清光なら言える。


｢無理･･･ムリムリムリムリムリーっ！！死んじゃう！好き。｣


｢うん、俺も。｣


やっと、俺のこと見た。