第4章 Sugar4
奇跡というには、まだ早いかもしれない。
その言葉を使うのは、彼と神様の前で永遠を誓った時にしよう。
「あ・・・んっ、ん、うっ・・・!」
「声、我慢してるだろ。抑えんな、聞かせろ。」
腰を振りながら、乱れた息で・・・熱い目で・・・私を見てくれる。
錯覚してしまう。
今、彼と繋がっていると・・・。
永遠にその目で、私を見て欲しい。
「んあっ!あ、あっダメ・・・!りゅうじさんっ・・・!」
「いいよ、イって。」
耳元で優しく囁く彼の声で、私は達した。
「なんでそんな、イくの早いの?自分でした時も?」
私がイってしまったため、彼は動きを止めてくれて、聞いてくる。
なんでそんな恥ずかしいこと聞くの・・・。
「よくわかんないけど、流司さんがしてくれると・・・気持ち良くて・・・。だから自分でした時は、もう少し時間かかる・・・。いつも、流司さんのこと思い浮かべてるから、そうしない時は、もっと時間かかるかも・・・?」
「なにそれ。だから可愛過ぎるのやめろって・・・。」
「あっ!あ、待って、りゅう、じさんっ・・・!まだ・・・!」
まだ、イった余韻があるのをわかってるくせに、彼は激しく動き出す。
快感に耐え切れなくて、彼から逃げるように腰を動かした。
「逃げんな。」
逃げる私を彼は、ぎゅっと抱き締めて逃げ場をなくした。
「んっ、俺も、イきそ・・・!」
「ん、イって・・・!」
その言葉で、余計動きが激しくなる。
「あっ、心羽・・・!もっダメっ・・・!すきっ・・・!」
「はうっ・・・!私も、すきっ・・・!あっ、ああっ!!」
彼と共に、私は2度目の絶頂を向かえた。
ぐったりとなって、私に全体重をかけてくる彼。
「お、重い・・・。」
「黙れ・・・またイきやがって・・・。」
「だって、流司さんがいいとこばっかり、責めてくるから・・・。」
2人の熱い吐息が、お互いの耳にかかる。
それすら、快感に変わってく・・・。
「お前のいいとこなんて、とっくにもう知ってるから。そうした方が、お前可愛いとこ、見せるし・・・。」
「やだ・・・恥ずかしい・・・。」
「あんなに乱れといて、よく言う。」
やっぱり彼は、意地悪だ。
でも、堪らなく好き・・・。