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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第2章 Sugar2


彼のキスは、優しくて気持ちいい。
どうしてこんなにも、優しいキスが出来るの?
とても激しいのに・・・。


「気持ち良かった?」


唇を離して、そう聞く彼は意地悪だ。
私の反応を見て、わかってるくせに聞くんだ。


「なっ、流司さん!?」


「相当気持ち良かったみたいだね、すげー濡れてる。」


ショーツの中に手を入れて、軽く秘部に触れて手を出し、私の顔の目の前に、私の愛液で濡れた手を出した。


「や、やめてよ・・・恥ずかしい・・・」


「濡らしたお前が悪い。」


「だってぇ・・・」


口を尖らせて、流司さんを睨んだ。


「ねぇ、それ、睨んでるんじゃなくて、上目遣いってこと知ってる?」


「睨んでるのっ!」


上目遣いなんて、今しないもん。

めいっぱい睨んでも、彼は微笑んでるだけだ。


「心羽ってさ、ほんと自覚ないよね。俺、大変。」


可愛くないってこと?
面倒くさいってこと?
彼の言ってる意味がよくわからない。


「麻璃央くんにその顔見せたら、まじで許さない。」


「麻璃央さんは私に睨まれるようなことしないもん。・・・いったぁ!」


鼻を思いっ切り摘まれた。
涙が滲む程、痛い。


「なにすんのっ!?」


「だから、自覚しろっつってんの。そのうち襲われるよ?・・・俺以外の男に襲われんなよ。」


そう言ってキッチンに向かって歩いていった。


流司さんが相手だと、どんなことでもドキドキして、どうしていいかわかんない。


「そんな節操ない人いないよ!流司さん以外。」


「俺はお前を襲う権利がある。」


襲う権利とか、意味わかんないんですけど・・・。
誰でも襲っちゃダメだと思うよ。
まあ、流司さんになら、襲われてもいいかなー・・・なんて。


いい匂いがしてきた。


もう出来たらしく、彼はお皿をテーブルに運んできた。

なんと、流司さんが作る朝食は、パンだ。
パンの上にベーコンと目玉焼きが乗っかってる。


「簡単なもの過ぎでしょ。」


「文句あんなら、食わなくていい。」


「ないないないないないっ!!」


ボソッと呟いたのが聞こえてしまったらしい。
でも、お腹空いたし、美味しそうだから、食べる。
なんと言っても、あの流司さんが作ったものだし。


「いただきます。」


彼を見て言ってから、食べ始めた。



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