第15章 Sugar15
「ねぇ心羽、なんで出来ないの?」
家に着き、彼女を膝に座らせて後ろから甘える様に抱き着いた。
「わっ!ちょ・・・ダメっ・・・!」
腹に回した手を胸に移動させて優しく揉むと、少し身を捩らせた彼女。
「生理なったの・・・ごめん・・・。」
「そういうことか。なんで謝んの、なんも悪くないじゃん。てか、早くない?」
彼女の生理周期はもう少し後のはず。
「だから言ったじゃん、生理不順だって。」
「あぁ、そうだったね。」
あぁあ、したかったなぁ。
胸を触っていた手を腹に戻して、ぎゅっと抱き締める。
「口でしよっか?」
「いい。俺はセックスがしたいから。」
「そっか。」
あ、ちょっと傷つけた。
「ちょっとの間、こうしてて良い?」
「っ!うん!」
今度は嬉しそうに返事をした。
ころころ変わって可愛いな。
俺の言葉1つで、悲しんだり喜んだり怒ったり・・・愛しくならないはずがない。
「んっ・・・ちょっと、もう。」
「痛い?」
肩口を軽く噛んで、そこをぺろっと舐めた。
「ううん、擽ったい。」
彼女は、こちらを少し振り向きながら、明るい声で答える。
彼女ごとゆっくりと倒れて、ソファーに沈んだ。
「流司さん、すごく酔ってる。」
「うん。だから、甘えさせて。」
酔ってるのは酔ってるけど、理性は普通にあるよ。
「ね、キスしよ?」
肘を着き、もう片方の手で彼女をこちらに向かせた。
「どうしよっかなー。流司さん、お酒臭いんだよなー。」
「お前の意見は聞いてない。」
うるさい口を塞いだ。
唇を舐めると遠慮がちに開いて、俺を受け入れる。
舌を絡めていると、だんだん唾液が溜まってきて、彼女の口の中に流れ込んでいく。
そろそろ彼女がきついかと思って、唇を離した。
「はぁ、はぁ・・・酔っ払いが。」
唾液を飲み込んで、涙目で睨んでくる。
まじでやばいって、俺の理性崩す気なの?
「なに?もっとして欲しいって?」
「バカ!」
可愛い彼女を笑いながら、また抱き締めた。
「心羽、好き。」
「うん、私も好きだよ。」
なんか今日は、すげぇ甘えたい。
もっと甘えていたい。