第14章 Sugar14
ほら、もうこんなにも幸せ。
熱のこもった目で見つめられ、私が欲しいと訴えている。
私も彼が欲しいと見つめる。
求め、求められる。
愛し、愛される。
心が温かさに満たされていく。
「愛してる・・・。」
「なんで泣きそうになってんだよ。」
幸せだから。
彼の首に腕を回し、ぎゅっと抱き締める。
「離れないよ。ずっと隣にいる、だから泣くな。」
「そんなの、もうとっくにわかってる。幸せなんだよ。流司さんとあたりまえのように、こういうこと出来ることが・・・あっ!・・・ん・・・。」
首筋を噛まれ、その痛みが身体中に甘く痺れ渡っていく。
服の中に手が入ってきて、下着のホックを外される。
肌に滑らせる指先が擽ったくて、身を捩られせた。
「このくらいで幸せに浸らないで。そんなんでこの先保つの?死ぬまでじゃないよ?死んだあとも、生まれ変わってもだから・・・俺がお前を愛すのは。」
「ふふ、そうだね、保たないかも。」
彼の首に回した腕を離して、ゆっくりと枕に頭を付ける。
「保たなきゃダメ。ずっと一緒にいんだから。」
「んっ、がん、ばるよっ、はぁっ・・・。」
胸を優しく揉みながら、乳首を強く摘まれる。
「心羽は痛いの好きだもんな。」
「別に、そういうわけじゃ、ないっ・・・はっあ・・・。」
流司さんだからいけないんだよ。
全部気持ち良く感じちゃうんだよ。
彼じゃなきゃ、優しくても痛くても、気持ち良くなんかない。
股を割くように、膝を入れてくる。
私の膝裏を持って、広げるように上に上げた。
「恥ずかしいよ・・・。」
スカートだから、パンツなんて丸見えだ。
「心羽が股を広げるのは、俺だけでしょ?」
「言い方・・・。」
「あれ、違った?麻璃央くんも?」
「バカ・・・。」
彼は上体を起こして、スカートの中を見つめた。
「だからぁ、恥ずかしいって・・・。」
「もうパンツまで濡れてる。えろい、心羽可愛い。」
いや、なに言ってんの、可愛くはないでしょ。
「見ないで・・・。」
「やだ、見たい。」
おでこをくっ付けて見つめてくる。
目を逸らしたいくらい、眩しい。