第14章 Sugar14
「未遂でも、私はするつもりなかったからね!知ってるよね!?」
「必死過ぎ・・・。」
笑うな。
あたりまえでしょ、誤解されたらどうすんの。
「てか、流司さんだって優衣さんと・・・それより!ドラマのあれって、ほんとにキスしてたの?!」
「優衣は関係ないじゃん。・・・キスね・・・どうだと思う?」
なにそれ、どっちなの。
見てる感じだと、してなさそうだけど・・・本当はどうかなんて私にわかるはずない。
だから聞いてるのに・・・。
「教えなーい。そんなんどっちでもいいじゃん。気持ちなんてないんだからさ。」
そういう問題じゃないでしょ、もう。
こうなるときっと彼は言わない。
諦めるか・・・。
お互いの両親がいるのに、普段通り過ぎて・・・大丈夫かな?
「仲良いね。流司のことだから不安だったのよ?心羽ちゃんのこと、厳かにしないでちゃんと大切にしているか。」
「大切にしたいと思わない奴と結婚なんてするかよ。」
「いやぁ、それにしても、流司が結婚かぁ。あの流司がなぁ・・・。」
お義母さんとお義父さん、彼のこと何気にディスってない?
「いや、2人にとって俺はなんなの?」
「「大切な息子です。」」
即答。
流司さん、ちょっと困ってる・・・とういうか、照れてる。
私、この家族好きだなぁ。
「お義父さん、お義母さん、私をお2人の娘にさせてください。」
いきなりの真面目モード。
「「喜んで!」」
2人とも息ぴったりだなぁ。
私たちも、お互いの両親みたいに、何歳なっても、長く一緒にいても、ラブラブでいたいな。
「ねぇ流司さん、お義父さんとお義母さんのこと、パパ、ママって呼んでいいかな?」
「いいけど、なんで?」
「自分の親と同じじゃわかんないでしょ?」
彼のご両親、パパ、ママ呼びに相当ご満悦の様です。
「それで?式はいつ?」
「心羽はウェディングドレス着たいの?それとも、和風?」
ちょっと、いっぺんに聞かないで・・・経験者共。
ウェディングドレスねぇ・・・着たいよ?着たいけど・・・和でやるつもりだから。
でも、式の日程はまだ・・・。