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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第14章 Sugar14


うわぁぁぁ!!どうしよぉおおお!!


頭をわしゃわしゃして抱えた。


「え、心羽ちゃん壊れた・・・?」


「はっ!峻也さん、声に出てました?」


「思いっきりね。」


恥ずかしい・・・。


もう少しで稽古が始まる。

まだ麻璃央さんと洸くんと涼さんが来てない。


麻璃央さんにどんな風に接すればいいのかわかんない。

会いたくない。


もう帰ろうかな・・・。

って、ダメだよ。

源氏兄弟の研究が・・・!


「おはようございまーす!」


洸くんか・・・よかった。

心の準備がもう少し出来るまで待って、麻璃央さん。


それから少し経ち、涼さんが来て、稽古が開始された。

麻璃央さん、どうしたんだろう・・・。


そういえば私、今日、麻璃央さんのことしか考えてないな・・・。

流司さんにバレたら、殺される。


あ、流司さん、親を食事に誘えって言ってたな・・・。

明日、日曜日だし・・・来れるよね。


こっそり稽古場から抜けて、スマホを出した。

お母さんに連絡しようとしたら、流司さんからメッセージが来てた。


明日の食事、俺ん家でお前が作って。あと、次の日皆仕事だから、昼だよ。俺の親、夜帰るから。


は?なにそれ・・・ありえない!

普通、どっかに食べに行くでしょ・・・しかも昼って。


テンパり過ぎて、彼に電話してた。

うん、出るはずないよね。


とりあえず、メッセージを送る。


ほんとに急過ぎ。報告のことだって、なんで2日前に言うの。もっと早く言ってよ。・・・・・・作るけど。


全然可愛くない文だなぁ。

だって今、頭ん中、やばいから。


まだ整理出来てないけど、とりあえずお母さんに連絡する。


「もしもし、お母さん?あのね、急なんだけど・・・明日のお昼、流司さん家でどうですか?あっちのご両親も一緒で・・・。」


「・・・ほんと、急ね。明日、お父さんも休みだし、特に予定もないからいいよ。やっと流司くんの、娘さんをくださいが聞けるのね!」


いや、お母さん意外とノリノリだし。


「流司さんにあんま期待しないで。」


言ってくれるとは思うけど、そういうのなかなか言えない人だし。







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