第12章 Sugar12
しばらくゲームを続けていたが、諦めた。
「あーでーなーいー!」
「だから、うっさいって。」
小竜さん、欲しいよ・・・。
「まさか、流司さん・・・コンビニの魔法使ったの?・・・どうしよ、無課金じゃ、もう限界かな。」
「お前、課金してないの?」
流司さん程、ゲーマーじゃないので。
「ゲームに課金しないって決めてるの。無課金で強くなってやるんだから。」
って言うけど、余裕がないだけ。
流司さんグッズにお金かけてるから。
「俺のもの買う余裕あったら、そっちに使えばいいのに。言えば、俺のものだったらあげれるし・・・なにより本人が目の前にいるんだけど。」
「いいの。流司さんのものは、自分で買いたいの。」
大好きな刀剣乱舞を諦められる程、流司さんが大大好きだから。
小竜さん、通常鍛刀出来るようになるまで我慢するか。
イベントで出て来なかったら。
アプリを閉じて音楽を聞いた。
「ちょっと、テレビ付いてんだけど。」
そう言われたので、テレビを消した。
流司さんゲームやってるから、別にいいよね。
久しぶりに昔ハマってたバンドの曲をかける。
「ロスブルじゃないんだね。」
「なんで?」
「お前、そのバンドだと、ロスブル一番聞きそう。」
確かに好きだよ。
ハマるきっかけになった曲だし。
でもね、ジェネラルも最高よ。
歌詞、全部が好き。
「歌詞がやばい。」
「お前って語彙力ないよね。やばいのわかるけど。」
やっぱわかってくれるよね!
さすが、ギャ男!
「V系好きって言うと、病んでるの?っていつも言われた。」
「そういうわけじゃないのにね。」
「でもね、病んでる時に聞くと救われた。」
「わかる。」
ゲームを一生懸命やりながら、返してくれる。
構ってや。
彼の肩に頭を預けて、上を見た。
「あぁあ、したい。」
「言うな。」
頭を彼の膝の上に移動させて、暇だなっと思いながら、彼の膝を撫でた。
「膝丸。」
「結局、とうらぶに戻ったね。」
「そこに膝があったから。」
あはははっ、と笑いながら携帯を置き、私に触れ、構ってくれる。
流司さんに触られると、気持ちいい・・・。