第12章 Sugar12
帰ってきてソファーに座りテレビを見ていると、彼が突然、変なことを言い始める。
「ツンツンしてた方が、そういう気分にならない?」
「は?」
なにが言いたいの?
「だから、デレデレしてるよりもツンツンしてた方が、セックスしたくなんないでしょ?」
急になに言い出してんの。
「ツンツンしてる流司さんも好きなんだけど・・・。」
「なに?つまり、どんな俺でも欲情しちゃうってこと?」
そうだよ、バカ。
だから、どんなにしたくなんないようにしても、意味ないから。
我慢するしかないんだよ。
「流司さんは?どんな私なら、大丈夫?」
「どんなお前でもダメ。」
あぁもう、好き。
そんな照れちゃってさ。
可愛い。
「あぁもう!この話やめよっ!」
そう言って携帯をいじり出した彼。
照れ隠しかな?
自分から言い出したくせに、そんな照れちゃって。
いろんな貴方を見る度、好きが増えていって・・・辛い。
彼の携帯からいきなり、可愛くしているから、大事にしてね、とか聞こえてくる。
ログインが清光とか、ずるい。
私もやる。
携帯を持って刀剣乱舞を開くと、僕を一番愛してくれる人は、誰だろう?、って聞こえた。
「私だよー!安定ー!!」
「ちょ、うるさい。」
安定の戦闘狂ぶり、最高。
「俺、最期まで愛されてた・・・?」
「それ、やめてっ!泣いちゃうっ、しかも流司さんだと、余計泣いちゃうっ!」
酷い・・・破壊ボイスとか、酷い!
「だって心羽、安定のこと一番愛してんでしょ?清光、泣いちゃうー。」
よく流司さんがやる清光の泣き真似をして、そんなこと言ったらダメだよ。
私、死んじゃうって。
「さっ、出陣っと。」
戦・・・戦ねぇ・・・まぁいいが。
立花さん!?
「ちょっと!いつの間に小竜景光いんの!?しかも、近侍!?ずるいっ!!」
「ほんと、さっきからうっさい。」
何日か前に実装されたばっかじゃん。
いいもん、私だって絶対お迎えして、近侍にするもん。
帝一の公演だってあるのに、なんでそんな早いんだよ。
審神者としての敵意向き出しにして、ゲームを続けた。