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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第2章 Sugar2


どうして貴方は、私とイチャイチャしてくれないの?
麻璃央さん達とばっか、イチャイチャして・・・。


「峻也さん!」


「んーどうしたの?心羽ちゃん。」


今日は、衣装もメイクもばっちりの通し稽古だ。


休憩中、流司さんが一切構ってくれないので、今剣ちゃんに話しかけた。


「もうちょいで始まっちゃいますね、らぶフェス。」


「僕はやっとって感じだけどね。」


にこっと笑う、今剣ちゃん。
可愛い!!


「あー峻也が心羽ちゃん、独り占めしてるぅ。どれ、じじいも交ぜろ。」


「あっ、麻璃央さん!話しましょ!」


「よきかな、よきかな。」


そう言って、まりちかが後ろから私の肩に手を置く。


最近はみんなと話してても、流司さんはあまり怒らない。

もう、どうでも良くなっちゃったのかな・・・?
私が誰となにしててもいいのかな・・・?


「流司、最近おもしろくない。」


「だよね。」


麻璃央さんはいつも、ヤキモチを妬く流司さんで遊んでたからね・・・。


彼は今、安定とお芝居の話をしてるのかな?
2人とも真剣な顔をしている。


「流司と最近、してる?」


「なにをですか?」


「ふふふっ!」


「峻也、笑うなー。こういうとこが心羽ちゃんのいいとこだ・・・」


麻璃央さん、峻也さんに笑うなって言ってるけど、自分で笑ってるしっ!
声、震えてるし。


「セックスだよ。してないの?」


「セッ・・・え、いやっ、さぁ・・・?」


恥ずかし過ぎて誤魔化した。
してないって言うのも、やだった。
最近てゆか、したこないし・・・。


「してないんだ。」


「してないんだ。」


ハモらないでくださいよ・・・。


「ねぇ、二人ともセクハラだよー。」


鳥越さんとお話が終わったのか、流司さんが加わった。


「流司、たまってんじゃないの?」


「麻璃央くん、デリカシーなさ過ぎ。心羽の前で。こいつの前で答えたくない。」


あれから、たぶん、流司さんはしてない。
てか、出来ないと思う。忙し過ぎて。
私も、彼を癒してない。


「お前もさぁ、もっと上手く誤魔化せないの?」


「私、ウソつけないからっ・・・!」


「まっ、どうでもいいけど、俺、こいつとする気ないから。」


そう冷たく言い放った彼。



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