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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第12章 Sugar12


自分で公表するまで、しないって言ったけど・・・あの時の自分を殺してやりたい。


どう考えても無理でしょ。

あいつ、いつも可愛過ぎんだよ。


「はぁ・・・どうしよ・・・。」


ほんと、自分でもバカだと思う。

してる時の心羽を思い出して、あそこを元気にしてしまった。


「したいっ・・・。」


自分の正直な部分は無視して、身体を洗った。

今オナったって、余計したくなるだけ。


なにも考えないようにすると、性欲も治まってきて、あそこもいつも通りの大きさに戻っていく。


落ち着いた頃、風呂場を出た。


部屋の扉の前まで来ると、微かに彼女の声が聞こえた。


「あ・・・りゅうじ、さっ、あんっ・・・。」


今、治まったばっかなのに・・・心羽のバカ・・・。


名前呼ぶなよ・・・可愛過ぎだから。


終わってから、入ろう。

じゃないと、彼女はイかずにそのまま終わっちゃうから。


触ってあげたいけど、それは流石に出来ないし。


「あっ、りゅうじさっ、あ、ああっ!」


だからもう・・・名前呼ばないで・・・。

名前呼んで、イかないで・・・。


俺を生殺しにした罰、ちゃんと受けてもらわなきゃ。


扉を開け、中に入った。


めっちゃビクってなって、こっち見てるんだけど。


「気持ち良かった?」


あ、布団被った。

頭まですっぽり。


彼女に近寄り、ベッドの端に座る。


「イっちゃったもんね?お前の頭ん中で、俺、どんな風に触ってたの?」


なんかビクビクしてる。

イった余韻かな?


たぶん、腰あたりに布団の上から触れた。


「心羽?」


彼女はなにも答えずに、布団の中に潜ったまま。


シカトすんなよ。


「ごめんって。だから、顔・・・見せて?」


布団を引っ張ってみたけど、全然動かなかった。


ごめん、ムカついた。


こんな優しく言ってんのに、シカトするから・・・もういい。


毛布を掛けて、ソファーに横になった。


目を閉じていると、彼女が動いてるのか、布が擦れる音がする。

気配が近付いてきたと思ったら、俺の胸に、腕と頭を置いた。


「いじわるしないで・・・。」


それはお前だろ。

謝ってんのに、優しくしてんのに、シカトしたじゃん。


何故か許せなくて、そのまま寝た。






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