第11章 Sugar11
「ぷっ、くっ・・・はははははっ!!」
「ちょ、そんな笑わなくてもいいじゃん!」
どんだけ笑ってんのよ。
爆笑じゃん、酷い・・・。
「あはははっ、だって・・・俺、我慢、したんだよ?ふはははっ!」
だから、笑い過ぎだって。
「はははっ!・・・はぁ、はぁ・・・よし、ちゃんと言って。」
「やだ、もう言わない。」
絶対、言わない。
ぷんっと、そっぽを向いた。
「やべ、可愛いんだけど。」
その言葉だけで、すぐに機嫌がよくなる私、どんだけよ。
彼の耳元に唇を近付けて囁いた。
「セックス・・・流司さんとしたい・・・うわっ!んんっ!」
「もう離してやんない。」
頭に腕を回されて、顔を肩に押し付けられる。
ちょっと、メイク出来ない。
「今のは、反則過ぎんだろ・・・バカ。」
照れた声。
嬉しいの?
私がそう言うと、貴方は嬉しくなるの?
たまにだったら、言ってあげるよ。
恥ずかし過ぎて、何回も言えないから・・・。
「俺、お前としか、セックス出来ないから。」
どういうこと?
気持ち的なこと?
だったら、すごく嬉しい・・・。
「お前じゃないとやだし、お前が相手じゃないと反応しないから。」
ダメだ・・・嬉し過ぎる。
なんか前にもそんなこと言ってた気がするけど、何回だって聞きたい。
私もなんか言いたいんだけど、喋るなっていうように、頭をぎゅっとしてくる。
顔を彼の首元にずらしたら、少し隙間が出来て、喋れそう。
「私、いっつも、流司さんにびしょびしょにされる・・・。」
「なに言ってんだ、変態。」
なっ、酷い・・・。
私が言いたいこと、わかってよ。
「流司さんじゃなきゃ、そうならないんだよ?」
「俺以外、なったら殺す。」
さっきから、酷いなぁ。
「お前も、相手も。・・・ああもう、お前のせいで俺、ヤンデレなってんじゃん・・・。」
え、私のせい?
でも、私は嬉しいよ。
そんくらい私のこと、愛してくれてんでしょ?
私もそのくらい、流司さんのこと愛してる。
お互い様だね。
「流司さんのこと、もう誰にも渡さないから。離れたりなんかしないから。」
「あたりまえじゃん、俺もだよ。」
いちゃいちゃしてたいけど、メイクしなきゃ。