第1章 Sugar1
「ねぇ、心羽、俺といて、ほんとに楽しい?」
「え・・・?」
彼女の手の動きが止まる。
「ごめん。今、言うことじゃなかったわ。」
少し悩んだ顔をした心羽。
「楽しいよ。私、流司さんが大好きだから、一緒にいれるだけで幸せ!」
桜が舞うように笑う彼女。
その笑顔につられて、俺も笑った。
俺も大好きだ。愛してる。
この気持ちを素直に言葉に出せる日は、いつだろう。
「もうちょい、強く握って。」
「こう?」
「あっ!」
少し強く握られた瞬間、高い声が出て驚いて、咄嗟に口を塞いだ。
彼女にコクンと頷いた。
「流司さん、声、聞かせて・・・?」
そう言って、口を塞いでいる俺の手を、掴んで、自分の頬に寄せた。
「やっ、だ・・・うっ・・・」
喘ぎそうになる声を必死に抑えて、そっぽを向いた。
まじ、なんなの?
こいつ、こんな下手なのに、なんで俺、こんな感じてんの?
慣れてきたのか、手の動きが速くなった。
「はっ・・・うっ、んっ・・・やめ・・・」
もう無理、出るっ!
「うっ、くっ・・・!」
彼女の手を止めようとしたけど、間に合わなかった。
彼女の腕を掴んだまま、横を向いて、目をぎゅっと瞑り、腰を震わせた。
腰がピクピクと震え続き、射精が終わらない。
「あっ、はぁっはぁっ・・・!」
ようやく、全てを吐き出した。
久しぶりだからか、めっちゃ出た。
すげー気持ちよかった。
てかもー無理っ!
めっちゃ恥ずいんだけどっ!
声はめっちゃ出るし、間に合わずに、心羽の手とかパンツん中にありえないほど出したし・・・。
最悪だわ・・・。
「気持ち、よかった・・・?」
「・・・うん。」
そっぽを向いたまま返事した。
恥ずかし過ぎた。
てか、わかるでしょ。
声、めっちゃ出てたでしょ。
イったでしょ。
「すごい・・・初めて見た。触った。」
「なっ・・・!今すぐ手洗ってこい!」
彼女の手には俺の精液がたくさんついていた。
「は?なにしてんの?!やめろし!!」
「ちょっと苦い・・・」
舐めんなよ・・・。
早く手を洗いに行かせて、まだ酔いが抜けてない俺は、軽く処理して、そのまま眠った。