第11章 Sugar11
流司さんが頭を抱えて、うぅとかあぁとか唸ってる。
「私、流司さんのプロポーズ好きだよ?」
顔を覗き込んで、ニコリと笑った。
「なんか流司らしいね。最初は照れ過ぎて命令しちゃって、なにしてんだと思って弱々しくなっちゃって、でもこれじゃダメだと思って、最後はきっちり決める感じ。合ってるでしょ?」
「うっさい・・・。」
そう言って私に寄りかかってきた。
寄りかかってくる強さじゃないけど。
そのまま倒れちゃったじゃん。
優衣さんにいかないように、後ろに倒れた。
「重い・・・。」
「お前だって、乗っかってくるじゃん。」
急になんなんだ。
まじで、重いんだけど。
彼はそのまま向き変え、私の方を向いた。
必死に肩を押して、退けようとするけど、その手を捕えられて、床に縫い付けられる。
わぁい、床ドンだぁ。
って、喜んでる場合じゃない。
ここは、流司さん家じゃないんだ。
「ちょっと、なにす・・・んっ!?・・・ん、んふっ・・・!」
突然キスをされて、口になにかを流し込まれる。
これ、お酒だ。
「あんま変なこと言わないでくれる?これ以上なんか言ったら、襲うから。」
「もう、襲ってるじゃん!」
てか、いつの間にお酒、口に入れてたの。
「まだ、襲ってないし。襲うっていうのは、ここに俺のが挿るってことだよ?」
膝で股を刺激してくる。
流司さん、酔ってるでしょ。
私がプロポーズの話してる時に、相当飲んだでしょ。
「お前らほんとさ、俺らいること忘れんなよ。」
「はい、すみません。」
「したい・・・帰りたいのに、帰らせてくんないから、ここでするしかない。」
思考が完全におかしくなってる。
なんでそんな、酔ってんの?
男の人3人で、彼を私から引き剥がして、私たちの席を離れさせられた。
流司さん、顔が・・・。
むすぅっとして、可愛過ぎる。
そんなに私の隣りがよかったの?
私も彼の隣りがよかったけどさ。
「しぃたぁいぃ。」
流司さん可愛い。
でもさすがに、ここで出来るはずないからね。
あぁ、流司さんどうやって連れ帰ろう。
涼さんいないから、私が1人でどうにかするしかないか。
そのあとは、みんな思い思いに飲んでいた。