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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第11章 Sugar11


お昼休憩になって、彼が私のとこに来た。


「カロリーメイトはダメだよ。」


「ちげーよ。ね、メイクして?」


てっきりカロリーメイト食べたいのかと思った。

なんでメイク?

今日はしなくていいはず・・・。


「俺、今日、全然メイクしてないの、わかる?」


稽古の時はあんまりしないじゃん。


「この後、カメラ入るんだって。だから、軽くしてよ。」


そういうこと。

サスケのメイクではないんだね。

普段のメイクすればいいんだよね。


「アイメイクだけでいいの?」


「ファンデとコンシーラーはして。」


目の下、クマすごいもんね。

仕事入れ過ぎなんだよ。


あ、カメラ入るんなら、あの跡も隠さなきゃじゃん。

でもまだ、直接化粧品は塗れなそう・・・。

目立たない絆創膏貼って、絆創膏ごと隠せばいいっか。


「ご飯食べる前にするの?」


「いつ回すかわかんないもん。先にやって。」


彼に合った色のベースメイクをして、クマを隠していく。

まつ毛の上からアイラインを引いて、あまりメイクが目立たないようにした。


「ダブルラインもしてよ。」


「そんなばっちりするの?」


「いいから、やって。」


あまり濃くならないように、ダブルラインを引いた。


こんな感じでいいかな。

彼がいつもしてるような、メイクをした。


「どう?俺、かっこよくなった?」


「元々、かっこいいよ。」


私はメイクとかしてない、そのまんまの彼が好きだな。


「あ、流司くんイケメンになった。」


「なんかその言い方、やだ。元々は、ブスって言いたいんでしょ。」


「違う違う!元々かっこいいけど、もっとかっこよくなった!」


広大くんはそう言ってるけど、絶対、なにもしない方がかっこいい。

別に彼がメイクすることを反対してるわけじゃないんだけど、やっぱそのまんまがいい。

クマとか隠すのはいいと思うけど・・・。


「自分でするより、私がした方がかっこいいでしょ?」


「調子乗んな。俺だって本気出せばこんくらい・・・。」


「え、いつもちゃんとやってないの?」


あ、睨まれちゃった。

だんまりモード入っちゃうかな?


「ふん、お前なんかもう知らない。」


やっぱ、拗ねちゃった。

こんくらいで拗ねないでよ、可愛いな、もう。






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