第11章 Sugar11
今日は通し稽古だ。
頑張れ流司さん・・・じゃなくて、頑張れみんな。
「気付けなかった・・・。」
もう終わっちゃう・・・衣装とかメイクしてないのに、完成度がやばくて、思いっ切りお客さんとして見ちゃった。
しかもこのシーン泣いちゃう・・・。
サスケ・・・イタチ・・・もうやばい、真実を知ったサスケの辛さわかるよ・・・。
イタチ大好きだもん。
私も知った時、木ノ葉潰すとか思ったけど・・・それはイタチが望んだことじゃないから、我慢したよ。
でも、鷹入りたい。
蛇だと、木ノ葉潰すことになっちゃうからね。
そういえばこの辺シーンって、流司さん包帯巻いてるだけだよね。
今着てるTシャツでも見えてるから、完全に見えるなぁ・・・。
普通の衣装着てても、見えるはずだから・・・頑張って隠そ。
この前、噛んじゃったとこ。
「なに泣いてんの。」
「だって・・・あそこは泣かせにきてるでしょ・・・!」
「まあそういうシーンだからね。だからって今、お前が泣くなよ。」
確かにね、お仕事中だけどさ・・・原作ファンの私からしたら、いろいろ辛いシーンなの、ね?
その後のサスケとか知ってるし、イタチの状況とか思いとかね、原作だとすごい細かく描いてるからさ、全部が思い出ささっちゃって、泣けてきちゃうの。
我慢しようとしても、ムリなの・・・。
「イタチとサスケの関係が好き過ぎて・・・。」
「でもサスケ、1番とか2番じゃないんでしょ?」
「舞台だと、1番好きだよ?」
「都合いいやつ。」
だって、我愛羅出て来ないじゃん。ネジだって・・・。
ナルト以外ってなると、ほぼサスケじゃん。
てかこの変の時期って、サスケがいいとこじゃん。
「舞台のサスケかっこいい。原作もかっこいいけど。杉様もいい声。」
「それって、俺がかっこいいって言ってるようなもんじゃない?」
「サスケ、かっこいいよ?」
あれ?睨まれた。
「流司、かっこいい。はい、言って。」
「え?流司・・・さん、かっこいい?」
「疑問系なのがムカつくけど、許す。」
急になによ。
勝手に怒って、勝手に許された。
「意味わかんないけど、好き。」
「いや、こっちが意味わかんないんだけど。」
二人して笑ってたら、休憩が終わってた。