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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第10章 Sugar10


少し離れて、おでこをくっ付けた。


「激しいの、嫌?」


「今したら・・・おかしくなっちゃう・・・。」


今しちゃったら、稽古集中出来なくなっちゃう。

お腹痛いのに、それ以外のことでも集中出来なくなっちゃうとやだから・・・。


「心羽、えっちだもんね。」


「うるさい。誰のせいだと思ってんの。」


「お前の体質。」


「違う、流司さんとするようになってからだよ。」


なんでだろ、彼とするようになってから、性欲のコントロールが出来ない。

してなかった時の方が普通、欲求不満とかなるはずなんだけど・・・。


「それも体質だろ。」


「流司さんに変えられたんだよ、こんな身体に・・・。」


そうだよ、流司さんに変えられたんだよ。

だから、流司さんのせい。


「でも俺は嬉しいかな。俺としたいって思ってくれてんでしょ?俺はいつだって、お前がいいから・・・。」


「うん、流司さんがいい・・・流司さんじゃなきゃ、嫌・・・。」


朝からこんな雰囲気耐えられない。


「ご飯食べるよ!」


「うん・・・。」


彼も自分で言って恥ずかしかったのか、顔を背けてそっけなく答える。


味噌汁とご飯を盛って、テーブルに並べる。

その間に彼は、顔を洗いに行った。


全てをテーブルに並べ終わった頃、彼が戻ってきて、座った。


「いただきます。」


「いただきます。」


二人して手を合わせて、食べ始めた。


ご飯を食べる時とか、彼が帰って来た時とかいつも思う。

新婚さんってこんな感じかなって。

早くそういう関係になりたい。


いつか直接ナカに出す約束とか、幸せになりたいんなら、ずっと俺の傍にいろとかって、結婚するってことだよね?

お互いそう思ってるんなら、婚約してるってことなのかな?

よくわかんないや。

でも、結婚するまで絶対生でしないって彼が言ってたから、ナカに出すって言うことは、プロポーズなの・・・?

うん、やっぱよくわかんないから、いつかはっきり言って貰おう。

結婚しようって・・・。


「私ね、流司さんにして欲しいことあるんだ。」


「なに?」


「まだ教えない。」


私から言っちゃダメなの、貴方のほんとの気持ちと言葉を聞きたいから。






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