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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第10章 Sugar10


「あんま可愛い声出されると、したくなっちゃうんだけど。」


そんなこと言われたって、流司さんが触るから・・・。


「風呂でしない?それとも、ホテル行く?」


「バカ・・・。」


「腹痛いとムリか・・・ごめん、変なこと言って。」


謝って欲しいわけじゃない。

私だってしたい。

でも、あんな汚いの、見られたくない。


「あんな汚いの、絶対いや。」


「別にお前だったら、汚くないけど?」


「誰とかないよ!誰でも汚いの。」


お腹痛いとかの問題じゃない、彼がいいからっていう問題じゃない、私がやだ。

誰だって、大好きな人にあんなの、見られたくないでしょ?


「うっ・・・ちょっと流司さん、苦しい・・・。」


急に後ろからお腹に腕を回され、ぎゅっとされた。


「離したくない。」


「急になに?」


「さっきからあたってるの、わかってんでしょ?」


いや、わかってるけどね。

腰に固いのあたってるの、わかってるけどね。

気付かないふりしてたんだよ?


口か手じゃないと、出来ないよ?


「口でする?」


「いい・・・。」


そんなこと言ったって、私の身体を引き寄せて擦り付けてるじゃない。

きっと、無意識だろうけど・・・。


「今、そんなに痛くないから、大丈夫だよ?」


「俺だけ気持ち良くなるのはやだから・・・。」


ほんとそういうとこ、頑固だよね。


「今日一日、私の言うことなんでも聞いてくれるんでしょ?」


今日だけの必殺技だ。


彼に手を離すように促し、向かい合うようにしゃがんだ。


「心羽・・・いいよ。」


「私がしたいの。私のせいで、今日たくさん我慢させちゃったんだもん。酷いこともしたし・・・だからさせて?」


「じゃあ先に、お前からキスして・・・。」


なぜ彼が、キスを求めたのかわからないけど、大好きな貴方のお願い、聞いたげる。


まだ下手くそな私のキスを受け止めて、私に全てを任せてくる。

ぎこちなく舌を絡ませて、必死に彼が気持ちいいとこを探した。

目を開けて彼の顔を見ようとしたら、彼と目が合って、恥ずかしくてまた目を閉じた。


「下手くそ・・・でも、他のやつとはもう絶対したくない・・・。」


そんなこと言われたら、嬉し過ぎて死んじゃう。








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