第10章 Sugar10
「もうやめて・・・心羽。他はなんでも言うこと聞くから・・・。」
ほっぺを包み込まれ、彼のものから顔を離される。
「この前やったあれ、イラマチオっていうSMプレイなんだよ。俺、お前が苦しくなることしたくない。それに・・・お前が目の前にいるのにオナるなんて、やだ・・・。」
泣きそうな顔。
ほんとにやなんだな・・・。
大好きな人になにさせてんだろ。
なんでこんな顔、させてんだろ。
「ごめんなさい・・・もう流司さんが嫌がることさせないから・・・怒らないで・・・。」
「怒ってないよ。・・・えっと、まじで痛いから、もう取って?」
彼のものをきつく締め付ける髪ゴムを指さした。
「ごめん、ごめんなさい・・・痛いよね、今取るからっ・・・!」
急いで髪ゴムを取って、赤く跡が付いたそこを優しく舐めた。
「心羽、舐めなくていいから・・・。」
優しく私の頭を撫でてくれる。
「挿れちゃ、ダメ・・・?」
挿れて、欲しい・・・。
彼が欲しい・・・。
へ?え、ちょっと待ってダメかも・・・?
なんかさっきから、お腹痛いなぁって思ってたけど・・・ウソでしょ?
これ、興奮してるだけじゃない?
「ダメ!」
「え・・・?」
「と、トイレっ!」
急いでトイレに向かった。
まじかぁ・・・生理なってる。
私、生理不順だからいつ来るかわかんないから、やっかいなんだよなぁ・・・。
生理ってわかると、異常に痛くなるお腹。
ごめんね流司さん、これから1週間出来ない。
リビングに戻って彼の隣に座る。
「どした?」
「お腹痛い・・・。」
せめて、口でしなきゃ・・・じゃないと、彼が苦しい。
彼は相当、昂ってるはずだ。
「ごめんなさい、流司さんのことはちゃんと気持ち良くするから・・・。」
「もしかして、生理なった?」
頷いて返事をした。
「なんで謝んの?仕様がないじゃん、そんなの。お前が悪いわけじゃないし。フェラとかもしなくていいから。俺のことは気にしないで?」
彼はいつも優し過ぎるの。
あんなことさせたのに一切怒らないで、私のことを考えてくれる。
「心羽、風呂入ろっか。お前のことイかせてあげる。」
また、私ばっかり・・・。