第9章 Sugar9
「ちがーう!流司からしちゃダメだよ!心羽ちゃんからしなきゃ・・・!しかも、そんなえっちなのしていいなんて言ってない!」
「キスすればいいんだろ。なら、どっちからでも、どんなのでもいいじゃん。それに、この状況で心羽から出来ると思う?」
流司さんのばか・・・身体の力が抜けて、また疼いてきちゃったじゃない。
彼に全体重を預けてると、彼が優しく頭を撫でてくれる。
気持ちいい・・・このまま寝ちゃいそう・・・。
「てか、そろそろみんな帰ってよ。」
「は?帰るわけないだろ。泊まってくし。」
「なんでだよ。久しぶりにしようと思ったのに・・・。心羽だって、その気みたいだし。」
なんでそんな、はっきり言うの。
「させねぇよ!」
「させてよ!どんだけ俺、我慢したと思ってんの!?」
「知らねぇよ!」
どういう内容で言い争ってんのよ・・・流司さんとユウキさん。
「勝手にやればいいじゃん。俺ら飲んでるし。」
「は?広大、何言ってんの?」
突然の広大くんの発言にみんな固まった。
優衣さんだけは、冷静に答えてくれたけど。
「わかった、もう寝るわ。ほら、ベッド行くぞ。」
「んー。」
「え、ちょ・・・まじでするの?」
彼は良知さんの問いを無視してそのまま、私をベッドまで運んだ。
「心羽、寝ていいよ。」
そう言って、優しく頭を撫でた。
すごく気持ちいい。
もっと、撫でて・・・。
「おやすみのちゅーは?」
「は?何言ってんの。そんなのいつもしてないじゃん。した時は別だけど。」
我儘、聞いてよ・・・。
私が酔ってる時はいつも、なんでも言うこと聞いてくれるじゃん。
「しーてー。」
「わかったから、もう黙れ。そんな可愛いとこ、他の男に見せんな。」
そんな甘い言葉吐く流司さんも、他の人に見せないで。
「心羽、おやすみ。」
ちゅっと、軽くリップ音をたてて離れ、指で唇をなぞり、優しく微笑む。
「おやすみ、流司さん。」
したかったな・・・。
あそこが濡れてて気持ち悪い。
次、出来る時まで我慢しなきゃ・・・。