第9章 Sugar9
まさかこの面子で王様ゲームをやることになるとは・・・。
「王様、だぁれだ?」
そして、この状況。
流司さんと広大くんを選ばなきゃ意味ない。
「はい、私です!」
せっかく王様当てたんだから。
「えっと、じゃあ・・・2番が4番に、床ドンしてから顎クイしてキス寸止めで。」
キス寸止めは、優衣さんに当たった時のため。
「あ、4番俺。」
まさかの受けがユウキさん。
「お前、まじでぶっ殺す。」
2番は流司さんだったみたい。
広大くんとの絡み見たかったけど、男同士だからいっか。
「ほら、流司くぅん、早くぅ。」
ユウキさんがオネェになった。
「財前くん、頑張れ。」
「流司だし。」
二人の絡みだと、流司さんが財前にしか見えない。なぜ?
「やりゃええんやろ。お前、後で覚えておくんやな。」
あ、財前なった。
なんだかんだ言って優しいな、流司さん。
私のフリに乗ってくれる。
流司さんがユウキさんに、床ドンして顎クイしてキス寸止めした。
なんだろ、たんたんとやって、たんたんと終わった。
萌える暇すらなかった。
もっと、ちゃんとやってくれたっていいじゃない。
「はい、次。」
今度は優衣さんが王様なった。
「じゃあ、6番が2番に馬乗りになって、そのままキスしちゃおっか。」
待って優衣さん、私、貴方のことを考慮して寸止めにしたのに、酷くない?
2番誰や、出て来いやコラ。
キスしてやんぞ。
どうせ私は6番ですよ。
「はぁ?また俺?」
うん、喜んでしたげる。
流司さんならいくらでもしてあげる。
いやでも、恥ずかしいかも・・・。
「6番、誰?」
「流司さん、横なって。」
「は?」
恥ずかし過ぎて、もう真顔になってる、きっと。
横になった彼の上に乗り、少しずつ顔を下げていった。
「6番、お前?」
「面白くねぇ。」
このゲームをやろうって言った人、面白くないは酷くないかい?
「心羽?」
恥ずかし過ぎて、あと少しのところで、固まってしまった。
優しく彼が名前を呼んでくれる。
動けない私の後頭部を押さえて彼からしてくれた・・・のはいいんだけど、深いやつなんて聞いてないっ!
王様ゲームって、こんな際どいことするゲームなの?