第1章 Sugar1
「可愛過ぎるだろ・・・」
「ん?」
流司さんが呟いた。
聞き取れなかった。
「なんでもない。」
「そう?」
てゆか、もう、恥ずかし過ぎるって。
あんな淫らな姿見せて・・・。
気持ち悪いとか、思われたかも・・・。
「お前、イくの早過ぎ。」
「え?あ、いや・・・流司さんが、上手いから・・・」
だんだん声が小さくなっていく。
「俺が慣れてるみたいな言い方すんなよ。」
「そういう訳じゃ・・・」
「俺だって、あんま経験ないから。」
「私は、流司さんが初めて・・・」
流司さんがニヤリと笑った。
「お前は、俺だけ知ってればいい。」
これだから、私は貴方から離れられない。
意地悪だけど優しい。
はっきり言ってドSだけど・・・。
私は、貴方に射止められた野兎。
「てゆか、急がないと遅刻するけど?」
彼はすでに準備をはじめていた。
時計を見て、
「あー!!」
と叫ぶ。
まじで、ヤバい。
早くしなきゃ。
「あっう・・・」
「なにしてんの。」
私も聞きたい。
腰に力が入らない。震える。
「1回しかイってないよね?」
「うん。」
「座ってていいよ。」
彼は、そう言って、私の準備もしてくれた。
あとは、私が着替えるだけだ。
「1回しかイってないくせに。しかも手なんだけど・・・」
「うぅ、ごめんなさい・・・」
私の濡れたソコをキレイに拭いて、彼が言った。
自分でもわからない。
でも、だいぶ楽になってきた。
着替えて、準備は出来た。
「あの・・・だいぶ楽になってきたんだけど、不安だから、手、繋いでもいい・・・?」
彼は何も答えずに、しっかりと私の手を握ってくれた。
そういうところが、ほんと、優しい。
「流司さん、ありがと。大好き・・・」
「別に。礼なんていらない。あと、俺もかもしんないよ?」
「なにが?」
「言ってやんないし。わかんない、お前が悪い。」
「え、酷い。」
2人して、あはははって笑いながら、仕事場へ向かった。